社長っぽいところを見せるブログ

株式会社マンハッタンコードのCEO的なことを書く企画

世の中の半数以上がシステム開発にスーツは必要ないと考えている

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注意:今回は完全にポエムです

仕事でこんな話がありました。 営業「常駐する現場は私服なんですけど、事前の打ち合わせにはスーツを着てきてほしいです」 ふと疑問に思いました。

疑問「なぜシステム開発にスーツが必要になったのか」

エンジニアといえば作業着です。 動きやすいよう、汚れてもいいよう、制服だからなどと様々な理由がありますが、「エンジニア=スーツ」という式はあまり聞いたことがありません。 昔、親戚の会社に出入りしていたNECの方もスーツではありませんでした。 一体なぜ日本ではシステム開発にスーツが必要になったのでしょうか。 そしてどこに需要があるんでしょうか。

スーツ屋としては純粋に腹立った

私は実家が紳士服小売を営んでいます。 おしゃれを提供している側からすると、スーツを単なる作業着として考えられることが非常に悲しかったのです。

スーツを正しく着用すると必ず男っぷりが上がります。 「スーツ2割り増し」なんて言葉もあります。 スーツはおしゃれを楽しむものであって欲しいという考えなので、ぜひとも作業着として着用されるよりも、デートや社交場などで楽しんでいただきたいと。

また、ずっと椅子に座り続けて作業するのにスーツのスラックスは向いてません。 当然ですが立っている時よりも座っている時の方がお尻や太ももの裏側への負担は高くなります。 スラックスの生地がダメージを負うのでスーツが早くダメになります。 スーツは会社で支給されるものではないのでエンジニアさん個人の出費がかさむ原因にもなります。

さらに経験上の話

※これは私の経験の話であって必ずしも世の中が全部同じとは限りません。

1、スーツ着用がダサすぎる

スーツ着用を要求される現場での「正しいスーツの着用」をされている方がほぼ皆無でした。 本来男っぷりをあげるアイテムをここまで馬鹿にして着れるのかと衝撃を受けたこともあります。

肩も胸元も体に合っていないジャケット、変色した白いワイシャツなどなど。 ボタンダウンじゃない襟のシャツ+ノーネクタイでクールビズは仕事終わりの居酒屋です。 だらしがなく見えるのであればスーツ着用は逆効果なんじゃないかと思います。

2、スーツで開発力の無さを隠そうとする

スーツ要求現場はチームの全体的にエンジニアスキルが低かったです。 そのウィークポイントを露見しない対策としてか「スーツを着用」を要求しているのかと思うことがありました。 それはマネージャクラスの方が新人エンジニアさんに「技術力がないなら、身だしなみくらいはしっかりしてくれよ!」と発言していたのを目の当たりにしたからです。

本来であればこのマネージャさんとして正しいのは「どうしたらチームの開発力が向上するのか」を考えて行動することです。 振り返りPDCAサイクルを回す、勉強会を開催する、デキるエンジニアを連れてくるなど対策行動は沢山あります。 これを誤魔化しているので何か違った方向に進んでしまっているのだなと素直に感じました。

というわけでアンケート

何はともあれ世間を知らないと、これ以上は何も考えれないと思い立ちTwitterでアンケートを実施しました。 総回答数9,667票で、非常にたくさんの方々にご協力いただきました。 誠にありがとうございました。

アンケート結果

必要:13% 不要:54% できれば必要:16% できれば不要:17%

世の中の半数以上の方々がシステム開発にスーツは不要と考えていることがわかりました。 不要とできれば不要を合計すると71%もの人が不要と考えていました。

意見・コメント

たくさん回答いただいたので様々な意見がありました。

1位:お客さんに合わせて

最も多かったご意見がこちらです。 「お客さんと打ち合わせをするのに必要」「お客さん先で常駐するのに必要」などのご意見をいただきました。

2位:制服としての利用

次点で多かったのがこちらです。 「支度をするときに考えなくていいので効率向上する」「センスのダサさを気にしなくてもいい」「オンオフの切り替えができる」などのご意見をいただきました。

3位:場面による使い分け

クライアントとの打ち合わせ時はスーツ、開発時は私服という使い分けをされている方も多かったです。

番外編

「女性の中にスーツに喜ぶ方もいる」2票 「スーツ買うお金を技術書買うお金に回したい(回したらいいのに)」 「ファッションは時代で変わるのだから、変えた方がいい」 「スーツだと身体が痛くなる」 「スーツだと動きにくい」 「自分の演出のために着用している」 「モビルスーツならあったほうがいい」 「non! (,,゚Д゚)∩」(ハンズアップ)

まとめ

「スーツでシステム開発」を廃止するには「お客さんにアピールする」のが一番効果的な施策であることがわかりました。 また「スーツだと動きづらい」「スーツだと身体が痛くなる」などといった生産面に直結するような理由もありました。

世の中の半数は不要だと考えており、生産性が低下する要因と成りうるのであれば、ぜひともお客さん側にご理解いただけるよう、自分の周りから動いていきたいと思います。

お堅い企業の人とか役所の人とか見てるー? よろしくねー!